日時:2001年 5月 12日(土)13:00〜17:00
会場:大阪学院大学
[吹田市岸辺南2-36-1.JR京都線:岸辺 下車,徒歩数分.阪急京都線:正雀 下車,徒歩数分]
斎藤俊則,大岩元(慶應義塾大学)
高校の普通教科「情報」の学問的基盤を構想する際の情報の捉え方について議論する.この新教科の学問的基盤については,とりわけ将来の教員育成などの長期的な展望からその必要性が指摘されており,実際に「情報学」という名の下にその内容が議論されている.本稿では,この情報学が日常と社会に根ざす”人にとっての情報”を対象として視野に入れるべきことを主張する.さらに,”人にとっての情報”が持つ特性や,それを分析・考察する際の着眼点について議論する.また,そのような内容を含む情報学が,情報教育の中に情報を通した個人と社会の結びつきを探求的に学ぶ契機をもたらすことを明らかにする.
高橋昌也(福岡工業短期大学)
コンピュータがどのような発展を遂げ,社会でどのように活用されているかを知ることは,大変重要なことである.しかし,内容が非常に豊富で,範囲が広く,かつ高度であるため,これらの内容の全体像を理解することは大変困難である.そこで,本稿では,これらの内容に関して講述すべき具体的な事項について考察することにした.
猪野真理枝,佐野洋(東京外国語大学)
筆者等は,外国語教育のためのモバイル学習環境の構築を進めている.本稿では,(1)個人の学習目標に対応する英語素材の提供の枠組みと,(2)Webサーバーとデータベースを連携する教材提供環境について述べる.前者は,学習者の目標や語学習得レベルに適合する学習素材の英文リソースからの自動抽出を可能にする.教材作成段階の属人性を低減することで,個人適合性を高めるだけでなく教材の作成コストを下げることを狙っている.後者は,個人の学習行動に焦点を当てたもので,インターネットを通じた語学学習やモバイル機器を使った学習環境を実現する.筆者等は特に,Webサーバーと多言語データベースの連携と,クライアント(学習者端末)での教材提供の仕組みについて検討した.
梅田恭子,原崇,安田孝美,横井茂樹(名古屋大学)
近年のインターネットの急速な普及に伴い,WWW上に様々な学習コンテンツが多く存在するようになってきた.また,高速回線の導入によって遠隔地からでも容易にかつ高速にアクセスできる環境が整備されつつある.このような背景のもとで,今後,テキスト,音声,映像などの複数のメディアからなる学習リソースを利用する機会が増えてくると考えられる.しかし,素材の種類が増えるほど,それらをいかにうまくまとめて提供するかが問題になる.そこで本研究では,XMLを用いてマルチメディアを含む分散資源をパッケージ化した学習リソースの提供方法を提案し,それを実現するためのオンラインクイズシステムを開発した.また,実際に高速回線を通して一般家庭に配信する実証実験において,オンラインクイズを実施し,本方式の有効性を評価した.
岩崎公弥子,安田孝美,横井茂樹(名古屋大学)
本論文は,ITを活用した教科教育の新しい形態として,ミュージアムと学校を連携したデジタル教材の開発,及び,その授業ならびに社会見学での利用実験について述べる.特に,今後,急速にインターネットの回線速度の向上が期待されることから,高速通信回線を利用した動画像やWeb3D技術によるデジタル教材のあり方とその学習効果を明らかにした.本研究は,2000年7月〜2001年3月に電力会社によって実施された名古屋市瑞穂区内の一般家庭1000軒を対象とした光ファイバー実験の環境を利用し,同区内の瑞穂ヶ丘中学校で評価実験を行った.中学一年理科の「天体」の単元を具体的教材とし,高速通信回線の長所を生かす,ビデオストリーミング,Java3D,XMLなどのWeb技術を活用したデジタル教材を中学校教師-科学館学芸員-大学研究者の3者間のコラボレーションで開発した.開発したデジタル教材は,実際の授業プログラムの中で利用され,さらに名古屋市科学館への社会見学とも連動させて活用した.今回の高速通信回線環境下での「中学校-ミュージアム」連携によるデジタル教材を利用した教科教育について,教師,生徒,学芸員各々に対してアンケート調査を行い,各々の立場から,その有効性を明らかにした.
本池祥子,佐久嶋ひろみ,仲光廣晃,清野正樹(松下電器),寒河江雅彦(岐阜大学)
学校等での集合学習において,生徒一人ひとりの学習のペースやレベル,好み等の特質に合わせたマルチメディア学習環境を実現するために,「情報ランドセル」というコンセプトを提案する.今回,学習教材として小学生向けの英語教材を用意し,DVD-RAMによる「情報ランドセル」を実装して,岐阜市の小学4年生約120名を対象に実証実験を行い,各生徒にとってよりふさわしい学習教材をより効率的に「情報ランドセル」上に配信する仕組みを検証した.その結果,学習教材の必要度の差を利用して,バックグラウンドプロセスで配信する仕組みを取り入れることで,生徒の学習を休止する影響をできるだけ小さくしながら,効率的に学習教材を配信できることが実証できた
木村葉子,硴崎賢一(九州工業大学)
近年,教育の情報化により小中学校へのコンピュータの導入が進められている.このような背景のもとに,我々はインターネットを利用した共働学習環境の構築を目的としたエデュマップ・プロジェクトを進めている.このプロジェクトの中核となるインターネット電子地図を利用すると,子供たちは学習した情報を電子地図に記録・参照することができ,その情報を全国へ発信することができる.このことにより,従来の地域学習の取りまとめ作業などをインターネット電子地図上で行うだけでも,子供たちの学習意欲の向上や学習に対する達成感の向上など,教育上の効果が期待できる.本報告では,エデュマップ・プロジェクトの概要と,実践授業において得られたシステムの利用効果について示す.
日時:2001年10月19日(金) 10:30〜17:00
会場:日本工業大学
[〒 345ー8501 埼玉県南埼玉郡宮代町学園台4-1
TEL 0480-34-4111(代表) http://www2.nit.ac.jp/intro/access.html
東武伊勢崎線 東武動物公園駅西口下車 徒歩 20分 (タクシー 5分)
東武動物公園 上 野から40分
新 宿から60分
銀 座から60分
表参道から60分 ]
[ 10:30〜12:00 ]
○岡部建次,塩澤哲時(駿河台大文化情報学部)
○王 兆シン,飯倉 道雄,伊原 征治郎,吉岡 亨(日本工業大学 )
○吉岡 亨、飯倉 道雄、樺澤 康夫(日本工業大学)
------------- 昼食 -------------
[ 13:30〜15:00 ]
○君島 浩(富士通ラーニングメディア)
○渡辺博芳,荒井正之,武井惠雄(帝京大)
○森 正,角川 裕次,阿江 忠(広島大)
------------- 休憩 -------------
[ 15:30〜17:00 ]
○辰己丈夫(神戸大)
○桜井 祐市,長澤 龍,宮内 新,石川 知雄(武蔵工業大学)
○長澤 龍,桜井 祐市,石川 知雄,宮内 新(武蔵工業大学)
日時:2001年12月14日(金) 10:00〜17:00
会場:東京外国語大学
[〒 183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1
TEL 042-330-5126(総務課) http://www.tufs.ac.jp
JR中央線「武蔵境」駅下車 西武多磨川線乗り換え 「多磨」駅下車徒歩5分
もしくは、京王線「飛田給」駅下車徒歩20分
JR中央線武蔵境駅 JR新宿から30分
京王線「飛田給」駅 京王線新宿から30分 ]
[ 10:00〜11:30 ]
○右近 豊(日本ユニシス)
○河村一樹(東京国際大学),斐品正照(宮城大学),徳岡健一(日本科学技術研修所)
○松澤 文太郎,藤原 祥隆,岡田 信一郎(北見工業大学)
------------- 昼食 -------------
[ 12:30〜14:30 ]
○村本卓、出口博章(八戸大)
○石田 準、坂東宏和、加藤直樹、中川正樹(農工大)
○池田久範,古川将範,角真慈,笠原千秋,小山博史,平岡信之,和田勉(長野大)
○浅井文男,有本摩那(奈良高専),平野年恵(シャープ)
------------- 休憩 -------------
[ 15:00〜17:00 ]
○ダニー・ミン、佐野洋(外語大)
○傳 智之、高鹿 奈美子、高川 香名子、水越 直江(外語大)
○松澤芳昭,坂野敦史,大岩 元(慶應大)
○白畑陽介,徳永幸生(芝浦工大),丸山広光(芝浦工大 柏中高)