近年、教育におけるコンピュータ利用が急速に拡大、普及しています。しかし、従来からあるCAI、CMIにおいて、情報処理技術の立場からの支援を必要とする部分が多く残されています。また、近年では、知識工学・教育工学の進歩とあいまって、知的 CAI の方法が新たな研究課題として注目されています。一方、情報化の進展にともない、情報処理技術者の供給不足が一つの社会問題となっているとともに、一般のコンピュータ利用者に対する教育とコンピュータリテラシについても世間の関心が高まりつつあります。
本学会でも多くの研究会やシンポジウムを開催しています。今年の8月には、情報科目の将来や、情報教育の目的や方向性を考察し、今後の情報教育のあり方を示すために、第8回情報教育シンポジウム(SSS2006)が開催されます。教育の専門家だけでなく、初等中等教育の教員や、教育コンテンツ作成に関わる企業の専門家など幅広い参加者によるパネルディスカッションや発表への期待が高まっています。このように情報教育に関する研究は活発化しており、本学会でも積極的に支援しています。
そこで、情報処理学会論文誌において、下記の要領で『情報教育〜理念・理論・実践〜』をテーマに特集号を企画しております。
本学会のコンピュータと教育研究会主催のシンポジウムならびに関連した研究会等で発表された方々、およびこれらに関連した研究開発者の方々に対して、広く論文を募集いたしますので、奮ってご投稿くださいますようお願いいたします。
以下に主な対象分野を示しますが、情報教育に関連する論文であれば、これに限りません。
編集委員長:中森 眞理雄(東京農工大学) 幹事:大即 洋子(清和大学)・駒谷 昇一(NTTソフトウェア)・吉野 孝(和歌山大学) 委員:奥村 晴彦(三重大学)・角田 博保(電気通信大学)・金子 敬一(東京農工大学) ・兼宗 進(一橋大学)・神沼 靖子(埼玉大学)・川合 慧(東京大学) ・高岡 詠子(千歳科学技術大学)・立田 ルミ(獨協大学)・辰己 丈夫(東京農工大学) ・中野 由章(千里金蘭大学)・中平 勝子(長岡技術科学大学)・並木 美太郎(東京農工大学) ・西田 知博(大阪学院大学)・林 敏浩(香川大学)・松浦 敏雄(大阪市立大学) ・坂東 宏和(桜美林大学)・山之上 卓(鹿児島大学)・和田 勉(長野大学・高麗大学校)