大会主旨 §
2002年度からの小中学校での情報教育の増強、及び2003年度からの高等学校での新教科「情報」の開始は、学校教育、ひいては今後の社会全体に対して大きな影響を与えることが必至となっています。他の諸科目の内容を削減するという一時の状況の中での情報教育の強化は、情報に対する期待の高さを示すとともに、これまでの教育方法のあり方を画期的に向上させる可能性をも秘めています。この流れは学習指導要領の再検討の動きの中でも、決して変わらないものと思われます。
当研究会は、この教育課程改訂の動きをわが国の将来に関わる重要な1ステップと考え、1996年以来、専門的・実践的な見地から、情報教育について研究と検討とを重ねてきていますが、さらに、より多くの研究者・教育者による議論を深めるために、宿泊形式のシンポジウムを実施してきました。
第1回(1999年夏)は「高校の新教科「情報」が開く世界」というサブタイトルのもと、学校教育における情報教育の諸間題をその根本から議論して、情報教育の在り方、教育に携わる人材の育成、情報教育の基盤整備や教材に求められる特性などを明らかにすることに努めました。その後も、同じ形式によるシンポジウムを継続的に毎年開催し、同様な議論を、宿泊形式の利点を活かして濃密に展開してきています。これらのシンポジウムで得られた成果は、学界だけではなく、広く教育界、産業界に影響を与えているものと確信しています。
第1回のシンポジウム開催の時点では時間的に少し先だった新学習指導要領による教育も、高等学校では今年が3年目というタイミングになりました。この時点での情報教育に関するシンポジウムの開催は、初等中等教育における情報教育の実績のレビュー、さらに大学等における高等教育での情報教育のあり方を検討する意味で、これまで以上にその重要性を増していると考えています。
以上の理由にから、2005年度も同じ形式によるシンポジウムを開催して、1)情報教育の専門家、2)初等中等教育の教員を中心とする教育の専門家、3)教育ソフト・教育コンテンツ作成に関わる企業の専門家、の方々の参加を募り、実り多い議論を実現したいと思います。
おもな項目を以下にあげますが、これらに限らない魅力あるテーマも歓迎いたします。
- 情報教育の教育目標
- 情報教育の現状
- 情報教育の将来
- 情報教育の実践・教育手法
- 教科「情報」の今後の展開
- 情報教育の連携・支援
- 教科教育の情報化
- 「教育の情報化」支援ツールの設計・実現・評価
- 教科「情報」教育教材の設計・実現・評価
- その他
論文投稿スケジュール §
- 2005年4月21日(木)
- 論文投稿受付開始
(SSS2005参加登録フォーム)
- 2005年5月10日(火)
- 論文投稿締切
- 2005年6月14日(火)
- 採否決定通知
- 2005年7月16日(日)
- カメラレディ原稿提出締切
SSS2005概要 §
- 開催日時
- 2005年8月21日(日)昼頃〜23日(火)昼頃
- 会場予定
- 北海道札幌市近郊あるいは後志支庁内
- 招待講演
- 韓国情報教育学会 李元揆会長(予定)
- パネルディスカッション
- 総合的な学習の時間(仮題)(コーディネータ 中野由章(千里金蘭大学) )
- 照会先
- SSS2005実行委員会(E-mail:sss2005prog@oberon.nagaokaut.ac.jp)
- 主催
- (社)情報処理学会 コンピュータと教育研究会(CE)
論文概要投稿の手順 §
- まず「投稿者」を決めて下さい。事務手続きは投稿者とプログラム委員会で行なうことになります。なお、投稿者は、第1著者で、かつ発表者であることが望ましいのですが、都合によりこれらが異なる場合でも申込ができます。ただし、第1著者としての投稿は1人1本に限るものとし、同じ著者が2回以上発表することはできません。
- 投稿形式は3通りあります。フルペーパー・ショートペーパーの場合には、最初から最終原稿を投稿することもできます。 より的確な査読を行うために、今までより論文概要の文量を増やしていますので注意してください。必要に応じて図表等を用い、査読者に十分発表内容が伝わるよう配慮をお願い致します。 また、原稿執筆の際には、こちらの原稿執筆案内(PDF形式・Word形式)も参照してください。
カテゴリー | 論文概要の大きさ | 発表用完成原稿(A4判) | 発表時間(質疑応答を含む) |
フルペーパー | A4判4〜8頁 | 8頁以内 | 30分 |
ショートペーパー | A4判2〜6頁 | 6頁以内 | 20分 |
デモンストレーション | A4判1頁 | 2頁以内 | 未定(60分〜90分の予定) |
- フルペーパーで採録された論文の中で特に優秀な論文には、「論文賞」を授与します。
- 特に優秀なフルペーパー・ショートペーパーの発表には、「奨励賞」を授与します。
- 特に優秀なデモンストレーション発表には、「デモンストレーション賞」を授与します。
- フルペーパー
- 発表時間30分、論文8ページ以内
- 本シンポジウムの趣旨に合致し、オリジナリティに溢れるものを採録する方針です。
- A4判で4〜8ページ(図表も含む)の論文概要、または、最終原稿を提出して下さい。規定の文量に達していない投稿は、査読をせずに不採録となる場合があります。
- 最終原稿では、新規性・有用性等について関連研究にも触れ、できる限り議論をつくして下さい。
- 希望する場合には、デモンストレーション発表にも参加することができます。ただし、会場の都合により、希望者が多い場合には遠慮していただく場合もあります。
- ショートペーパー
- 発表時間20分、論文6ページ以内
- 本シンポジウムでの議論を喚起するため、なるべく広く採録する方針です。
- A4判で2〜6ページ(図表も含む)の論文概要、または、最終原稿を提出して下さい。規定の文量に達していない投稿は、査読をせずに不採録となる場合があります。
- 「研究の途中結果」「問題提起」「新しいアイディア」「教育実践報告」などテーマに対する論点を絞り、簡潔にまとめて下さい。
- 希望する場合には、デモンストレーション発表にも参加することができます。ただし、会場の都合により、希望者が多い場合には遠慮していただく場合もあります。
- デモンストレーション
- 教材やツールのデモンストレーション、報告2ページ以内
- A4判で1ページ(図表も含む)程度の報告概要を提出して下さい。
- デモンストレーションを行い投稿者と参加者との議論を行うものです。
- 内容がシンポジウムの趣旨に反しない限り、できるだけ多くを採録する方針です。
- デモンストレーション・セッションは、ペーパーの発表とは別に時間を設けます。
- 一つの会場で複数のデモンストレーションを同時に行ないますので、大きな音を出したり、部屋を暗くしなければならないようなデモンストレーションはできません。プロジェクタを必要とする場合は個人で持ち込んで頂くことになりますが、電力の問題がありますので、可能な限りノートパソコンなどで代用して下さい。小型ロボットなどについても同様です。
- テーマを決めて下さい。なお、プログラム委員会では以下のテーマを討論テーマとして考えていますが、必ずしもこのテーマに限定するものではありません。また、学術的な研究論文のみならず、実践報告・教育評価・新しい提案などの論文も歓迎します。
- 情報教育の教育目標
- 情報教育の現状
- 情報教育の将来
- 情報教育の実践・教育手法
- 教科「情報」の今後の展開
- 情報教育の連携・支援
- 教科教育の情報化
- 「教育の情報化」支援ツールの設計・実現・評価
- 教科「情報」教育教材の設計・実現・評価
- その他
最も関連が深いと思われるテーマ、または、最も主張されたいテーマを1つだけ選択してください。選択されたテーマ以外にも関連すると思われるテーマがある場合には、それらも別に選択することができます(複数選択可)。テーマの選定は、査読・適切性の審査を円滑に行なうためのものですから、慎重に御検討下さい。
- 投稿カテゴリーと投稿形式に注意して「論文概要」または「最終原稿」を作成して下さい。なお、「フルペーパー」または「ショートペーパー」に投稿する場合には、査読の公正さを保つために、筆者・所属・住所・連絡先等を原稿に含めないようにし、さらに、概要や本文から、著者の大学名・組織名・会社名・人名が容易に推察されないよう工夫をして下さい。採録確定後の原稿には、具体的な名称も挿入できます。 「デモンストレーション」に投稿する場合は、具体的な名称を含んでも構いません。
なお、投稿の際には、
- 論文投稿を行う場合には、最初に参加登録を行う必要があります。「SSS2005参加登録フォーム」を開いて、「参加登録を行う」をクリックしてください。
- 査読結果
- フルペーパー・ショートペーパー
- 投稿された論文概要または最終原稿は、著者の名前や所属をふせて2名以上の委員が査読します。査読後プログラム委員会から投稿者へ、審査結果と査読コメントをお知らせします。 採録された論文については、カメラレディ原稿を提出していただきます。なお、フルペーパーで投稿された場合にはショートペーパーまたはデモンストレーション、ショートペーパーで投稿された場合にはデモンストレーションで採録となることがあります。
- デモンストレーション
- 投稿された報告概要は、プログラム委員1名が査読します。査読後プログラム委員会から投稿者へ、審査結果をお知らせします。採録された報告については、カメラレディ原稿を提出していただきます。
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