2012/03/17: 概要発表
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2011年3月11日の大震災は甚大な被害をもたらしたばかりでなく,私たちに様々な「見直し」と「修正」を迫って参りました.とりわけ科学技術を取り巻く知識と情報について,その信頼が根底から揺さぶられてしまいました.この大震災は私たちが推し進めてきた情報教育の技術的側面にもその内容や有効性にとっても厳しい試練を与えました.
「情報教育」を取り巻く環境も社会全体における「ICT」フィーバーの沈静化とともに,事改めて意識されることの少ない生活の基盤の一つとして冷静に情報技術を見直す時期になってきました.しかし,情報技術が社会の基盤をなす要素として揺るぎない地位を固めつつある一方で,依然として情報教育の制度的な位置づけには課題が山積みされており,そのことがこれからの社会を担うべき若者たちにとって情報技術の学習の障害になっている恐れがあります.その様な困難な情勢の中にありながらも私たちはそれらの課題を解決すべく,多方面からの研究と研鑽を積んで行くことが求められています.
コンピュータと教育研究会は1999年から宿泊形式の情報教育シンポジウムを毎年開催し,2010年からは教育学習支援情報システム研究会と共同で開催しています.情報教育,教育の情報化に関わる幅広い分野の教育者や専門家の参加を募って,実り多い議論を実現し,多くの課題解決への熱い情熱をかき立てる場となることを期待したいと思います.
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