設立の趣旨 §

(情報処理,29,3 (1989.03)による)

コンピュータと教育とのかかわりには,コンピュータないし情報処理技術そのものの教育と,教育にコンピュータを利用する問題の二つの側面がある. 最近のコンピュータと情報処理技術の進歩は,教育へのコンピュータ利用の急速な拡大と普及をもたらした.しかし従来の型の CAI, CMI においても,情報処理技術の立場からの支援を必要とする部分がなお多く残されている.さらに近年,知識工学・教育工学の進歩とあいまって,知的 CAI の方法が新たな研究課題として注目されている.一方,情報化の進展にともない,情報処理技術者の供給不足が一つの社会問題となっており,また一般のコンピュータ利用者に対する教育とコンピュータ リテラシについても関心がたかまっている.これらの問題の重要性と,近年本会の大会等において関連テーマの研究発表が増加している事実を考慮して,新しい研究会を発足させることとなった.多数の会員の参加と積極的な研究会活動を期待するものである.

目標 §

  1. 情報処理技術・知識工学・ニューメディア技術と教育工学との接点を重視し,教育へのコンピュータ利用の新しい方法ならびにシステム開発の技法の研究に寄与すること.
  2. わが国の情報処理技術の基礎を支える専門技術者・研究者の育成から情報社会の基盤を形成するコンピュータリテラシの普及に至る幅広い教育の問題について現状の分析とカリキュラム開発,教授法の研究に寄与し,併せて情報の交換を行うこと.

主要な研究分野 §

  1. 情報教育の諸問題:小・中・高校での情報教育.大学・企業での教育・生涯教育のカリキュラム.
  2. コンピュータ活用教育:教育のための開発,実験,評価,創意工夫.
  3. 情報教育プラットフォームの開発:教育のためのコンピュータとネットワーク,ハードウェア,ソフトウェアおよび教材コンテンツの開発.

2015年度 主査・幹事・運営委員 §


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